貯蓄保険

保険で貯蓄をはじめる注意点は失敗事例から学びましょう

画像内のコメント「貯蓄のスタートで気をつけたいこと」

生命保険の中でも、貯蓄性のある保険に興味を持つ人もいるでしょう。

ケンタさん

医療保険を考えていたときに、貯蓄保険を紹介されました。

保険で貯蓄をスタートするときに注意することってありますか?


保障性を備えながら貯蓄ができる保険には、魅力を感じることはありますね。

保険の機能としては優れていても、保険で貯蓄をはじめて失敗したという事例はあります。

Haniko

保険で貯蓄をはじめたものの、継続できずにお金を失ってしまった失敗事例をあげます。

貯蓄保険をはじめようと思ったときには、ここで注意点をチェックしてくださいね。

収入が2割減っても保険を継続できるか?

まずは、手取りの収入と保険料のバランスで失敗した事例です。

毎月の手取り収入から、保険料(保険でおこなう貯蓄額)を決めました。

保険加入の半年後、残業代がほとんどなくなり保険料を払うのがきつくなりました

加入後、1年ほどで保険を解約しました。


保険を解約したときは、1年間支払った保険料の2割ほどしか解約返戻金が戻ってきませんでした・・。

保険契約時の収入をもとに、毎月の保険料を決める人は多いです。

しかし、将来自分の収入が減ってしまう可能性はゼロではないでしょう。


保険で貯蓄をはじめると、毎月(毎年)決まった保険料を払うことになりますので、そのような時にも継続できる保険料の設定をしておきましょう。

Haniko

給料やボーナスの減少もありえるかも!と考えておいてほしいのです。


保険料を決めるときは、「もし今の収入が2割減っても継続できるか」を考えてみてください。

現金の貯蓄がないなら保険はまだ待って!

貯蓄の習慣がないまま、保険で貯蓄をはじめてしまう失敗例です。

いままで貯蓄にチャレンジしてきましたが、現金だとつい使ってしまい結局お金は貯まっていません。

保険で貯蓄をはじめれば、絶対に貯まるだろうと思って貯蓄保険に加入しました。

しかし、しばらくすると思ったより臨時支出が多いことに気づきました。


保険以外の貯金がないため、結局保険を解約して臨時支出を補うことになってしまいました。

日常生活では、家電の買い替えや引越し、冠婚葬祭などの臨時支出が何かしらあるものです。


臨時支出の費用は、定期的な将来貯蓄とは別に準備しておきましょう。



保険料の支払いが一時的にできない状況に備えるためにも、流動性のある資金(現金)などの臨時費用は持っておきたいものです。

Haniko

まだ貯蓄ができていないなら、毎月お金を貯める習慣をつくることから始めてみましょう。

臨時支出に備える費用をまずはつくっておくことも大切です。

夫婦共働きの収入を前提にして保険料を決めない

「毎月このくらい貯金して、何年後の貯蓄額はこのくらいを目指そう!」

などと、夫婦で目標を立てることは大賛成です!!


しかし、共働きの夫婦にありがちな失敗例もあります。

結婚してすぐに、夫婦としての貯蓄をはじめようと計画を立てました。

共働きであったので、ふたりの収入で考えると毎月5万円の貯蓄額も難しくなく、保険で貯蓄をはじめました。

しかし、こどもが生まれて妻が仕事をやめることになり世帯収入が大きく減りました。


生活費用も増えたうえに、毎月5万円の保険料は負担になりました。

一旦、貯蓄保険は断念しようと夫婦で話し合い、保険を解約しました。

夫婦共働きを続けるつもりでも、実際にこどもが生まれると夫婦どちらかの仕事に影響がでることは少なくありません。


夫婦がフルタイムで働いている収入をもとに、貯蓄保険の保険料を決めてしまうと将来思わぬ誤算となることがあります。

Haniko

将来のライフプランを思い描きながら「貯蓄をがんばる時期」と「貯められない時期」をみきわめてみましょう。



保険での貯蓄は、「貯められない時期」にも継続できる範囲でおこなうことが大切です。

もし失敗したときのリカバリー方法は保障の減額

ここまでは、貯蓄保険での具体的な失敗例を取り上げました。

そうはいっても、もう貯蓄保険をはじめてしまっていて悩んでいる人がいるかもしれません。

貯蓄は続けたいけど、保険料をもう少し減らしたい・・・

このような悩みには「保険を減額する」という方法もあります。

【保険の解約には「減額」という方法もあります】


保険契約は「続ける」か「やめるか(解約)」の二者択一しかないと思われがちです。


じつは「減額」といって、「保険金額を下げて支払う保険料も減らす」やり方を選べる場合もあります。

保険を部分的に解約することになり、契約のボリュームを小さくして保険を継続する方法です。

Haniko

保険を「全部解約」するのか「部分解約(減額)」するのか。

ふたつの選択肢をもってみてください。

まとめ

「よ~し、これから貯蓄をはじめるぞ!!」

と意気込んでいる時期は、多少無理をした貯蓄額を設定しがちです。


現金での貯蓄なら月ごとの貯金額が変わっても問題ありませんが、保険は契約時にきめた保険料を支払うのがお約束となります。

Haniko

「これくらいは頑張って貯蓄したい!」と意気込む金額の5割くらいを保険料として設定することをおすすめします。