介護保険

認知症・・なんとなく心配な人の保険の選び方と考え方

画像内のコメント「わたしはボケません!?」

認知症に備える保険を見かけることが多くなりました。

お母さん

将来、自分がボケるなんて想像できないけど心配ではあるわね。

Haniko

できれば考えたくないと思いますが、保険会社は社会的に必要性な保険商品をつくっているはずです。

少し気になる人に向けて、認知症の保険の選び方や考え方をお伝えします。

要介護になる原因の1位が認知症

認知症保険ができた理由のひとつに、「要介護になる原因の第1位が認知症」という現状があるといえます。

【介護が必要になった主な原因】


1位 認知症 ・・・18.0%

2位 脳血管疾患(脳卒中)・・16.6%

3位 高齢による衰弱 ・・13.3%


全体を100%とした割合:厚生労働省「国民生活基準調査」(H28年)

介護を受けている人の6人に1人は認知症がみられるということですね。

お母さん

認知症になる人は思ったより多いわね~。

認知症に備える保険があると聞きましたが、どんな種類があるのでしょうか?

認知症に特化した保険

生命保険会社からは、認知症にスポットをあてた保険商品が販売されています。

どのような保険があるのかみてみましょう。

認知症で一時金を受けとります

認知症と判定されたら、100万円などのまとまった一時金を受け取ることができる保険があります。

保険料の支払い方法は、月払いや一時払いできるものがあります。

お母さん

決まった金額を受け取るなら、自分で貯金をしておいてもいいわよね。

お母さんの考え方もありですね。



「支払う保険料の総額」と「認知症一時金」の額のバランスで保険の加入は考えてみましょう。

お父さん

お母さんがちゃんと貯蓄できるかが心配です・・。


お父さんのような心配があるなら、保険を利用することで「介護費用」としてある程度の金額を準備しておくという考え方もありますね。

医療保険の特約なら忘れない

お母さん

おすすめの備え方はありますか?

Haniko

終身医療保険の特約で認知症の保障がセットできるものが増えてきました。

一生続けると決めた保険に、特約でセットしておく方法がありますよ。

保険で認知症リスクの備えたいと思ったら、加入した保険を長期継続することが肝要になります。

終身医療保険に認知症の特約をセットしておくと、保険料の支払いや保険会社への給付請求も忘れることがないでしょう。

メットライフ生命の終身医療保険には「認知症診断特約」があります。
(2021年8月時点)

加入しやすい限定告知型があります

老後の医療介護保障を持ちたい方の中には、症病歴や健康状況から保険の加入が難しい人もいます。

そのような方ほど「可能なかぎり保険で心配事には備えたい」という思いが強くなるようです。

Haniko

持病があっても加入しやすい「限定告知型保険」があります。

加入の基準がゆるい分、保険料は通常の保険よりも高くはなります。

一般的な保険の加入が難しいと判断したあとの選択肢として、「認知症のリスクには備えておく」という考え方もあります。

SOMPOひまわり生命には、限定告知型の『笑顔をまもる認知症保険』があります。
(2021年8月時点)

長い介護には年金受け取りが安心

認知症への備えを考えている場合、介護期間が長くなることを念頭においている方も多いようです。

それを踏まえると、認知症と診断されたら介護費用を長期間「年金受け取り」できる保険の方が安心かもしれませんね。

Haniko

認知症が進行すると、公的介護保険の要介護(要支援)の認定を受ける可能性が高いです。

認知症保険という枠にとらわれずに、民間の介護保障保険で費用を備える方法も考えてみてください。

認知症保険は認知症のリスクをピンポイントで保障してくれますが、認知症ではない要介護状態では役にたたないということもありえます。

まとめ

認知症保険が発売され始めた頃、「どのような理由で商品化されたのだろう?」と私自身が関心を持っていました。

生命保険会社がピンポイントな病気を保障する保険をつくるには、それなりの理由があるはずです。

Haniko

「その病気にかかる人が多く、その病気になると治療が長引いて治療や周辺の費用が高額になる」

このような病気や状況に対応するために、専用の保険を準備しているのではないでしょうか。


同様の例として、がん保険もあげられそうです。


医療保険でもがん治療に対応していますが、がんについては治療が長期にわたり費用もかかるため専用の「がん保険」が世の中に多くあります。


認知症保険はまだ発売から日が浅いほうですが、高齢化とともにますます必要性が高くなり、現実の治療介護に合わせてバージョンアップするのではないかと思います。