医療保険というと生命保険会社や共済で取り扱っているというイメージがありますね。
じつは、損害保険会社からも「実費型」という特徴のある医療保険が販売されているのをご存知でしょうか?
「実費型の医療保険」ってどんなものですか?
実費型医療保険は、入院によりかかった費用を補償してくれる保険です。
わかりやすく言うと、火災保険や自動車保険のように「損害が発生した分を補償する」という考え方をベースにつくられた医療保険なのです。
入院したときの「医療費の自己負担分」や、入院することで発生した「諸雑費」を保険でカバーできます。
今回は、損保ジャパンから新発売(2021年)された実費型医療保険『入院パスポート』に注目してみました。
実費型医療保険のおすすめポイント
じつは、わたしも10年前に実費型医療保険を選んで加入しています。
わたし自身が実費型医療保険から給付を受けた経験をコラムにまとめていますので参考にしてくださいね。
わたしの経験も含めて、実費型医療保険の良いと思うところをお伝えします。
入院日額を悩まなくていい
生命保険会社が販売している医療保険の特徴は、「入院したら一日いくらもらえるか」という「日額給付」が基本です。
医療保険に加入するときは、この「日額給付額」を決めるのに悩んでしまうことも多いのではないでしょうか?
実費型医療保険では、この「日額給付額」を決める悩みがなくなります。
退院したときに支払った医療費のうち、自己負担になる部分がそのまま補償されるからです。
医療保険を選ぶときに、迷うところが少ないのは楽です。
かかった入院費用を補償してくれる安心感
入院したときにかかる費用は、実際に入院してみないとわからないものです。
思ったより少額で済むときもあれば、想定よりも多い出費になることもあるでしょう。
入院したときに自腹で支払う費用には、「医療費の自己負担分」と「その他の諸雑費」がありますね。
下のイラスト図を参考にしてください。
かかる費用の大小に関わらず、入院での家計の支出をなくすために医療保険に加入するという考え方はどうでしょうか?
諸費用まで補償してもらえる
わたしが医療保険を選ぶときに少しこだわったのが、入院するなら個室を利用したいと考えたことです。
家族が面会に来てくれた時にも、ゆっくり過ごせるといいな~と思ったのです。
「個室(差額ベッド)代」を諸費用として出してもらえる医療保険を探していると、実費型の保険にたどり着きました。
ここは、必要と考える人とそうでない人がいると思います。
オプションになっていると自由に選ぶことができて良いですね。
また、小さい子どものいるファミリーには「ベビーシッター・保育代行」のサービスが用意されて費用も負担してくれるオプションもあります。
最近は一人暮らしでペットを飼っている人も増えたようですが、「ペットシッターサービス」もオプションにある医療保険もあります。
必要な人は、オプションのサービスまでしっかりチェックしましょう。
『入院パスポート』の特徴
ここまで、実費型医療保険の魅力についてお伝えしてきました。
それでは、損保ジャパンから新しく発売された『入院パスポート』の特徴をまとめてみます。
実費型なので医療費の自己負担分と諸費用の補償があります。
■3つの基本の補償
・入院準備金(5万円/1回)
・入院選べるサポート(上限10万円/1回)
・入院の治療費(上限50万円/1か月)
■2つのオプション
・差額ベッド代
・先進医療・患者申出療養
*スマホで保険加入と給付金請求ができます
新しく発売される医療保険は、インターネットで申し込みができたり、入院時の請求もネットで完結するシステムができてきましたね。
必要書類を郵送でやり取りするのと比べると、給付金を受けとるまでの時間が短くなりそうです。
『入院パスポート』のデメリット
『入院パスポート』のデメリットや注意点をあげておきます。
■ 保険期間は(一生涯ではなく)最長89歳まで、加入できる年齢は69歳までです。
■「1年更新型」のため、毎年保険料が上がります。
■海外での入院・精神疾患での入院は補償されません。
参考の補足をしておきますね。
■保険期間が一生涯ではない・・・
医療保障が一生涯続くことを優先するなら、終身タイプの医療保険を選んだほうが安心です。
ただし、『入院パスポート』には、終身医療保険と併用して加入したい人のプランが用意されていました!
ここまでの気配りには驚きです!!
すでに医療保険に加入している人向きの「組み合わせて安心タイプ」で保険料の見積もりをしましょう。
今加入している保障分を差し引くプランニングができるので、『入院パスポート』の保険料も安くなります。
■1年更新型のため毎年保険料が上がる・・・
若いうちは保険料の値上がりは気になるほどではないでしょう。
しかし、年齢が上がり入院するリスクが高まるほど、保険料の値上がり幅は大きくなります。
年齢が上がるにつれて保険料が上がっていく「更新型」はデメリットとして捉える人も多いですが、若いうちは充実した補償内容なのに保険料が安くて済むと考えることもできます。
「若くて働き盛りのうちは実費型医療保険で備えておく」という考え方もいいと思います。
まとめ
わたし自身が実費型医療保険を選んでいたので、損保ジャパンから発売された『入院パスポート』が気になっていました。
申し込みから給付請求までスマホで対応しているところなどは、特に若い人がこの医療保険に加入しやすいように配慮されていると感じました。
実費型医療保険はまだまだ知名度が低いですが、合理的な補償内容のためしくみを理解すると加入を希望する人が多いのではないでしょうか。
損保ジャパン 公式HP『入院パスポート』はコチラです。